健康論第2回 お金が健康の根本である

person counting cash money 健康論
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お金から始める健康論

健康論の第1回はかなり抽象的な内容であったが、第2回では具体的な内容を展開していきたい。

精神の健康について語るのはなかなか難しくて、一歩間違えると怪しげな内容になってしまうのでここでは触れないことにする。

社会的な健康を保つ方法としては複数の健全なコミュニティに所属することや、人間関係を良好に保つことなどが挙げられる。結局のところ人間関係におけるスキルの問題に集約されそうだし、そうなると精神の健康と重複する部分が大きいと思われる。

精神的な健康と社会的な健康は、十分議論に値するテーマではあるのだが扱いが難しい。

一方、肉体の健康を保つ方法は比較的シンプルである。

肉体の健康を構成する要素を重要な順番に挙げると

①経済的基盤

②睡眠

③食事

④運動

になると思われる。

睡眠と食事のどちらがより重要かについては議論があるかもしれない。

健康がテーマのブログにおいてお金の話がでてくることに違和感を覚える方もいるかもしれない。

しかし衣食住や休息の質を担保するものはお金しかない

よってお金について真面目に考えることは極めて本質を捉えた態度である

清貧は美徳ではない

日本人は清貧という言葉が好きなようである。

日本には貧しい人は心が清いという通念があるのであろう。

しかし本当にそうなのかと疑うことは意義のあることである。

清貧という概念を展開すると、乱暴ではあるが人間を4つのパターンに分けられる。

①心の清らかな貧乏人

②心の汚れた貧乏人

③心の清らかな金持ち

④心の汚れた貧乏人

ここまであからさまな表現に対して嫌悪感を覚える人もいるかもしれない。

しかしこのように概念を明らかにすることで実体が見えやすくなる一面もある。

つまり、経済力と人間性に相関関係があるという根拠はそれほど明確ではなさそうであることに私たちは思い至る。

あなたの周囲にいる人々を思い起こしていただきたい。心の汚れた貧乏人もいるだろうし、心の清らかな金持ちもいるはずだ。

なぜ日本人が清貧を好むのかはよくわからない。

「武士は食わねど高楊枝」という言葉があるように、江戸時代の幕藩体制維持のため将軍家が家臣達を適度に貧乏に留め置くための方便として「清貧」の概念が利用され、清貧を良しとする思想が現代まで受け継がれただけなのかもしれない。

あるいは成功者をやっかむという、日本人にありがちな心性が原因かもしれない。

考えて答えが出る問題でもないのでここではこれ以上考えない。

経済力は世襲されるが・・・

金持ちの子は金持ちになり、貧乏人の子は貧乏人になる。

きちんと文献に当たったわけではないが、昔から「蛙の子は蛙」という言葉がある通り、そういう傾向があるのは否めないだろう。

一方で没落貴族という言葉もあるし、豊臣秀吉のように大出世した人物も実在する。

貧農の子が努力と才覚で天下人にまで上り詰めるという大逆転物語は、私も大好きだし多くの人の胸を打つだろう。

個人的には逆転のチャンスの多い社会であって欲しいと思う。

しかし現実の世の中はなかなか厳しい。

父親がアルコール依存症、母親が薬物依存症という家庭に生まれた子供を美化するほど私は能天気ではない。

戦乱の地に生まれ、物心ついたときには両親がおらず、少年兵として銃を握っている子供たちも、この地球上に確実に存在する。

幸福は人間の心のあり方の問題だから、どのような環境でも幸せを感じることはできるという考え方は正しいかもしれないが、それを実践できる人は高潔な精神を持って生まれた極一握りの人のみであろう。

考え始めると絶望的な気持ちになるが、この平和で豊かな日本に生まれた私たちはかなり幸運な部類であると言える。

民主主義の世の中とはいえ、階級とか生まれというものは確実に存在する。

自分より恵まれた者をやっかむこともなく、自分を卑下することもなく、与えられた境遇を最大限活用するために淡々と考え行動したいものである。

お金を増やすために

お金があれば幸せというわけではないが、お金を増やす方法を知っておいて損はない。

世の中には資産形成についての情報があふれているし、私などに資産形成の指南をする資格はない。

しかし健康の第一条件として経済力を挙げた以上、お金を増やすための基本的な行動を列挙して簡単な解説を加えるくらいはしておきたい。

より多くを学びたい人は専門的な情報を入手されたい。

①家計簿をつける

 収入と支出を把握することが財務管理の第一歩である。

②節約

 無駄遣いをしない、ポイントの活用、クレジットカードの活用など。

③天引き貯金

 これは貯金の基本である。

④iDeCo、NISA

 ここまでくると投資の範疇になり、事前に勉強する必要がある。おそらく多くの人は「投資の勉強」と聞いただけで尻込みしてしまうと思われる。

 ここが一つの分かれ道であると考える。しかし、別に投資をすることが正しいというわけでもないので、各自の能力・指向・経済力に応じて投資をするかしないかの判断をされたい。ただ、iDecoとNISAは税制上の優遇措置があり、かなりの確率で得をする仕組みなので、個人的にはやらない理由はないと考えている。

⑤さらなるステップ

 ここからは少し高度な内容になる。

 投資信託、株式、個人事業開業など。

基本は無理をしないこと

投資とか個人事業などというと難しいことのように感じる。確かに難しい側面はあるかもしれない。

しかし基本的には現在の生活を変更せずにできることである。

家計簿、節約、天引き貯金はむしろこれまでの行動パターンを改変しないとできないことであるが、投資というのは実はお金の置き場所を変更するだけのことである。

例えばここに50万円の現金があるとしよう。

多くの人は、これをタンスにしまうか、銀行の普通預金に預けるか、銀行の定期預金に預けるかという選択しか思いつかないであろう。

投資経験のある人であれば、これを投資信託に替えるか、株式に替えるかという選択肢を思いつく。

あるいは金利のより高いネット銀行に預けるという選択肢もある。

投資信託や株を買うというと何か大変なことのように感じるが、実際に買ってみると銀行に預けるのと感覚的には大差ない。

もちろん価格が下がれば損をするが、そこは勉強して損をしにくい銘柄を買うしかない。

勉強するのが嫌であれば株に手を出さなければよい。

しかし現代ではわかりやすい動画による教育コンテンツがあふれているから、本で勉強するしかなかった頃と比べて勉強のハードルは確実に下がっている。

また個人事業というと大変なことのように思われるかもしれないが、今のようにインターネットやSNSの全盛時代であれば自分が好きで詳しい分野についてブログやSNSで情報発信してお金を稼ぐことはそれほど難しいことではない。そしてこれは立派な個人事業である。

ただの趣味で終わりにするか、利益を生み出す仕組みを作るか、ちょっとした違いだが大きな違いでもある。

健康の基本は自己管理

多くの人は楽をして成果を出したいと思う。

私もまったく同感である。

しかし、この宇宙の物理法則を覆すことはできないのである。

摂取カロリーが消費カロリーを上回れば体重は増えるし、支出が収入を上回れば貯金が減る。

睡眠不足になれば仕事のミスが増える。

運動不足になれば太るし体力も落ちる。

小学生でもこれらのことを簡単に理解できる。

今の時代、ほぼすべての食品に各栄養素の含有量とカロリーが記載されている。

金銭管理のアプリも簡単に手に入るし、それらは驚くほど高性能である。

自己管理できない理由はない。

いや、いつもそうなのだができない理由を探せば山ほどある。

忙しい、面倒くさい、時間がない、機械が苦手である。

オーケー、よくわかった。

で、君はやるの?やらないの?

今やるの?明日からやるの?

明日は永遠に来ないのだが・・・。

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